ここ数日、新聞等はじめ各局テレビニュースで取り上げられているので目にした方もいらっしゃるかと思います。
2/24(水)いわき市に新しい施設がオープンします。
その名もワンダーファーム
「五感を耕す。農・食の体験ファーム」をキャッチコピーに、わくわくするようなイベント盛りだくさんの、農業体験・飲食はじめ物販等の複合施設。
弊社ハコプラスデザインではこちらの物販店舗「森のマルシェ」の什器デザイン&プロデュースをさせていただきました。
まさにガランドウのハコに、デザインをプラス。
ご依頼いただく前の下打合せの際、伺ったご要望は「産直野菜等を扱う物販店舗の什器の製作工事」でした。
分かりやすく言えばよくある「道の駅」仕様の什器です。
それはそれで面白いお仕事だと感じたのですが、施設の内容・方針等を聞けば聞くほど沸き起こるギャップ感。
これまでにない、農業体験型複合施設。
地元の新鮮な野菜・それを活かした加工品などの魅力あふれる商品群。
何より運営陣はじめスタッフさんのほとぼしる熱意と情熱、生産者さんへの思い、いいものを作るのだ!というエネルギーに圧倒され、打合せ当日は微熱すら出る有様でした。
それに対し、予算だけを重視した什器づくりでよいものだろうか。
もちん適正な予算配分あっての事業運営なのですが、私たちは建築そしてデザインを生業とする者として、どう応えるべきか。
コンマ0.5秒ほど迷った末、出した答え。
後日。
予算書お打合せの場で私たちは依頼された道の駅風什器の御見積書をご提出し・・・
それとは別に、まるで依頼されていない、全く切り口の異なる店舗形態の什器提案をいたしました。
ええ、いちかばちかの勝負に出たのです。緊張したけれど、それ以上に興奮しました。
結果。
余計なことを!とは否定されず、熱意あふれるスタッフ皆様の共感と同意と後押しを得ることが出来、多少の紆余曲折あったものの驚くほどスムーズにご発注いただくことになったのでした。
嬉しかったなぁ
ご提案したのは、「生産者の心と声が届く、ファーマーズマーケット」
土の匂いを感じる野菜や果物をより魅力的な演出で販売したいと思い、来店の瞬間からお客様の五感を刺激する手法を考え、什器で導く動線づくりをしました。
詳細は何よりご来店で・・・
短期間でありましたが職人さんはじめ関係者皆様の多大なるご協力をいただき、無事、期日までに納品することができました。
最終的には什器のみならず床だの壁だの扉だの内装仕上材においてもアドバイスを求められ、しかも採用いただき、この店舗のすみずみまでもが愛おしい様となりました。
全体的にシック&クールだけど、授乳室は可愛いのよ~ もう使用できないのが残念!
末尾に。
前述で〝驚くほどスムーズに〟などとのたまっておりましたが、それがスタッフの情熱あってこそだったと知ったのは、納品後のワンダーファーム社長様のひと言でした。
社内でも再三検討の声(手仕事感あふれる道の駅風のほうが・・・等)が上がっていたにも関わらず、物販店舗スタッフが頑として弊社案を通す努力をしてくださっていたこと。
今更ながらに力添えあってのことだと、人に恵まれたのだと、反省と感激の思いで胸が熱くなりました。本当に、ありがとうございました。
あげく、イチ業者に関わらずオープンに先立ち内覧会へもお招きいただき・・・感激も通り越してしまいます。(内覧会については書ききれないので別日に)
そんな思いでスタッフさんと共にこれまでの時間を過ごしたのですもの。
2/24オープンまであとわずか。
前日は私も現場に乗り込み、微力ながらディスプレイ等お手伝いしてまいります。
もう身内です。
皆さま、お誘い合わせの上楽しみーーーにご来場くださいませ!
▶ ワンダーファームいわきhttp://www.wonder-farm.co.jp/