2017/07/11

山登り






先日クライアントに呼ばれて現地調査という名のハイキングをしてきた彼。敷地周囲を歩く程度が山ひとつ抱えた広大な土地ゆえ、アップダウンありのアクティビティ。こんなことなら山用ブーツ履けば良かった!と悔いる彼。足元が不安定だったからかと思いきや、登山本番の予行演習にちょうど良かったのに・・・と。年中脳内アウトドアね

小さな登頂を果たすと眼下には街並みが広がり、ここへ登ったから出会えた景色に登山の喜びを感じたひと時でした・・・って、主目的はどこへ。




設計は完了し、開発行為完了待ちの【いわきふるさとの楽園2号館】新築工事。
いよいよ動き出します。



2017/07/10

お引渡し






【中央台の家】お引渡しを終えました。
閉じて開くコートハウスとして、住宅地ど真ん中にありながら互いのプライバシーを保ちつつ解放的な暮らしを叶える住まいとなり、何よりクライアントに喜んでいただけて感謝万歳です。

工期等諸事情により残念ながらオープンハウスを開催すること相成りませんでしたが、近日中にサイトにて完成写真を掲載いたしますね。長く愛される建物となりますように!



2017/07/07

外とソトの境




小話。
昔々、彼とふたりで建築巡業(という名のあてのないドライブ)によく行ったのですが、ナビも無い時代、道に迷うと近隣の住宅の窓を探ったものです。大きな掃出し窓がついてるほうがほぼ南。太陽がない雨天でも方角が見える、と冗談めかして笑いあったものです。

笑えないのは、太陽の恩恵を受けるために設けたはずの大きな窓には、決まってレースのカーテンがぴっちり閉まっていること。なぜ?言わずもがな・・・通りから丸見えだから。せっかく大きな開口設けても、前の家のお尻を眺める生活。カーテンを開けない暮らし。なぜ、疑問に思わないのでしょう。なぜ、声を大にして叫ばないのでしょう。

窓を開ける生活がし・た・い!







私たちの住宅設計において念頭に置くいろいろなことのうちのひとつは「カーテンのいらない暮らし」

開けない窓は窓じゃないし、外とつながりのない暮らしは家ではない。カーテンは夜の光もれを抑える手段で、日中の強い光は深い庇や遮光ブラインドで賄えるように、プライバシーを守りながら解放的な空間となるようにプランニングしています。
レースのカーテンはそのはためく姿が好きなんです、という趣味は別よ。

【中央台の家】もしかり。北側道路の敷地、近隣住宅と同じくすれば南に大きな窓、前の家のお尻、もれなくぴっちりカーテンな暮らし。いただけない。
住宅地でよく使う手法のひとつコートハウススタイルにするのは簡単な答え。しかしただ閉ざすのではなく、光と風を導く方法はないものか。閉鎖的とならず周囲にやわらかに馴染む佇まいとする術はないものか。




今回行きついた答えはコートハウスとなる要の中庭と、さらに外の境界となる窓の壁。
閉めれば柔らかな光とプライバシーを守る光壁。開ければ風を招くやわらかな境界の塀。
原設計では外の通り道としてデッキが中庭を囲み、土の部分は芝張りで裸足で行き来できるように、でしたが予算と要望あってのことで・・・住みながら育ってゆくことでしょう。

2階まで一体となる大屋根の水下はこの窓の壁高さを基準に決め、中庭そして家族室へ光が降り注ぐように配慮しています。建物自体が敷地境界線からセットバックした塀として機能するので、周囲にフェンスは不要。もちろん、室内の分厚いカーテンも不要。深い軒と共に真夏の遮光用ブラインドは設置しました。




まだ網戸が入っていない状態ですので、より解放的。
敷地境界の外、敷地内の境、室内空間との境の中庭、とレイヤを徐々に重ねるコートハウスとなりました。


2017/07/06

外装仕上がり








【中央台の家】北側は塗り壁仕上げとしました。目地が出ず、すっきりとします。開口部が多い面だから目地が入っても気にならないといえばそれまでなのだけど、だけどやっぱりスッキリします。余計な線は少なければ少ないほど良いのだ。

外壁はいつも悩みどころで、要望と希望と現実(予算)が錯綜し終着点を見つけるのに毎回苦労します。ごく一般的な窯業系サイディングのコストパフォーマンスと性能の良さに感服しながら、それでもテクスチュアを求め足掻く日々。多くは求めていないのだけどなぁ・・・
メーカーさん、商品開発の場にどうか同席させてください~


2017/07/05

内装仕上がり








忙しさにかまけてのんびり過去レポしていましたら、なんとまあ今週末に引渡しです。
これは大変、更新にエンジンかけねば。なので今週はブログ更新多めです!(当社比)

【中央台の家】床は5種類の無垢材を積層したフローリングが採用されました。色幅が有り、けっこう個性的な印象です。ちょうどテーブルも設計に織り込んで欲しいとご依頼があったので、今回は床材をテーブルに加工してみました。
可動式での希望でしたので脚付ですが、もしも固定ならば自立部分も同材で作り、床から浮き上がった感にしたら面白いな。



上から見ると、擬態成功。